難民をはじめ在日外国人に対する日本政府の非人道的政策に対する国際的な批判が高まる中、10月に国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)移住と人権(アジア太平洋)上級アドバイザーのピオ・オベロイ氏一行が来日されました。
「国際連合広報センター」ホームページによると、国連人権高等弁務官は「すべての人がすべての人権を効果的に享受できるよう人権の促進と擁護を図り、人権の状況を改善するよう国連システムの諸機関に勧告し、人権活動について助言と援助を提供し、人権教育と広報活動との調整を図る。」という重要な任務を担っています。
国連人権高等弁務官事務所は4日に日本の弁護士向けのワークショップを行い、ワークショップ終了後に、参加者である指宿昭一弁護士が「ワタシタチハニンゲンダ!」DVDをピオ・オベロイ氏に贈呈したところ、「必ず見たい」とおっしゃいました。また6日には鎌田和俊BOND事務局長や難民申請の仮放免中の方たちに会ってヒアリングを行い、特に難民問題に対する日本の市民運動の状況について強い関心を示されたそうです。
「ワタシタチハニンゲンダ!」は不当な差別政策の撤廃を求める国内外の世論の高揚に寄与する目的で制作したので、ぜひ国連に届けたいと願っていましたが、ついに実現されたことを心から喜び、次なるステップに発展することを切望します。