この作品は、戦後一貫して続く在日外国人差別政策を描き出した長編ドキュメンタリーです。差別・迫害問題を戦前の植民地政策、戦後の在日朝鮮人対策の歴史から説き起こし、現在の入管収容施設での数々の迫害事件を被害者へのインタビューで明らかにして、日本社会の暗部が抉り出されています。立体的に構成した点で群を抜いて、 優れた作品になっています。2時間という 長さであるが、事実を網羅的に記録しようという制作者の迫力が伝わってくる。日本 国内だけではなく、世界にも知ってもらおうと、ユニセフ協会などの国際団体にも上映企画が進められているようですが、世界に知ってもらうべき内容です。